最先端医療、現代医学に貢献する体外診断薬、機器、医療材料などを取り扱っています。健診や各種疾病の診断に役立つ血液、細菌などの検体検査用臨床検査試薬、臨床検査機器、画像診断関連機器といった幅広いジャンルの多くの製品を販売しています。
試薬や消耗品は、新規採用により増加しましたが、各施設で新型コロナウイルス感染症の検査数の減少や検査方法の変更により前期を下回りました。この結果、売上高は、141億25百万円と12億61百万円(前期比△8.2%)の減収、セグメント利益(売上総利益)は、13億35百万円と1億95百万円(前期比△12.8%)の減益となりました。
新型コロナウイルス感染症は、感染症法上の第5類へ移行されましたが、今後の医療体制を維持するため各医療機関では感染動向を注視している状況です。団塊の世代が75歳以上となる2025年問題や少子高齢化の進行による人口構造の変化、地方における人口減少や医師不足、医師の偏在、医療従事者の働き方改革などの対応から医療提供体制の改革も求められており、「地域医療構想」の策定が進められております。「地域医療構想」は、2025年に向け、病床の機能分化、連携を進めるために医療機能ごとに、医療需要と病床の必要量を推計し定めるもので、各都道府県で実現に向けて検討されており、今後医療機関の再編統合が進んでいきます。また、物流の2024年問題からくる物流体制の変化や各種資材の高騰などの影響も考えられます。このような状況のもと、当社といたしましては医療分野への傾注を通して社会へ貢献を果たしてまいります。